色彩効果について
私たちの暮らす空間には、さまざまな色が静かに息づいています。
人は視覚を通してその色を感じ取り、無意識のうちに心の動きや印象が生まれていきます。
だからこそ、空間に添える色には、その場所が持つ空気感や想いが自然と映し出されるのだと思います。
どのような雰囲気を紡ぎ出したいのか。
どのような時間を過ごしていただきたいのか。
色を選ぶひとつひとつの場面には、ささやかながらも温かな心配りが宿ります。
色がもたらすやわらかな効果を通して、訪れる方に心地よい余韻が残りますように。
その願いを込めて、丁寧に空間作りをしています。
こちらでは、これまでの事例画像をご覧いただきながら空間を彩る装花がどのように
色彩効果を生み出すのかご紹介いたします。
その色がもつ雰囲気や質感の違いによって、空間に宿る表情は大きく変わります。
また、色のイメージを宝石に重ねてみると、より一層その色がもつイメージを感じていただけると思います。

シトリン(明るさ・希望・ポジティブ、空間を朝の光のように
軽やかに照らす光のイメージ)
【黄色の色彩効果】
事例画像は年明けから春前に設置したアレンジです。
寒い冬を超えて春に向かう期待感や希望を感じさせる黄色
春の訪れを待ち望む気持ちをアレンジに込めています。
1.心理的効果
黄色は幸福感や楽観性を誘発し、視覚的に明るい印象を与えます。
空間に暖かさと親しみやすさを加え、人々の心を開かせる効果がある
2.注意喚起
最も目を引きやすい色とされ、空間の中で自然に視線を集める
アクセントカラーとして機能します。
3.エネルギーの向上
活力を与える色であり、見る人に元気や意欲を促すとされています
4.感情的価値
日本では希望や名誉を象徴し
西洋では幸福や知性と関連付けられることが多いため、
好意的な意味をもつ色として受け入れられやすい。

カーネリアン(生命力・温もり・前向きな活気・気持ちを明るくするエネルギー、
空間に温もりの粒子を散らす光のイメージ)
【オレンジ色の効果について】
オレンジ色は、アレンジメントや空間デザインにおいて、
活気と温かみを演出する非常に魅力的な色です。
夏場のエネルギッシュな印象を強調するだけでなく、秋冬のような
その力を存分に発揮します。
1.エネルギーと活力の象徴
見る人に元気や活力を与え、行動を促進する効果がある
2.親しみやすさと交流の促進
フレンドリーで社交的なイメージを持つ色なので、
人が集まる場(カフェやイベントスペースなど)で使われることが多い
3.暖かさと安心感
太陽や秋の紅葉など自然界に多く見られる色のため、心を温かくし
リラックスさせる効果があるので、リビングやダイニングなどでの
空間演出で使われます。
キャンドルや暖炉の炎が揺らいでるのを眺めていると
リラックスできますよね?まさにオレンジ効果です!!
4.創造性の刺激
創造性や冒険心を引き出す色とせれています。
デザインスタジオや学習スペースでの使用は発想力を
高める助けになると思います。

アメジスト(気品・静かな高貴さ・内面の落ち着き・神秘性、
空間に深い余韻を添えるイメージ)
【紫色の色彩効果について】
神秘的で高貴な印象を与えると同時に空間に上品さと個性を加えるでけでなく
心理的にはリラックス効果や創造性を高める力があり、多様なシーンで活用されています
1.心理的効果
高貴さと優雅さ、精神性と直感の促進、創造性の促進
2.生理的効果
緊張感の緩和や活力と癒しのバランス
3.文化的価値
日本→高貴さや格式を象徴する色
西洋→ロイヤルカラーとして権威や贅沢に象徴
東洋→瞑想や修行に関わる神聖な色

サファイア(静謐・清らかさ・落ち着いた知性・深い透明感、
空間に澄んだ気配をもたらすイメージ)
【青色の心理的効果について】
オフィスビルのエントランスに青色のアーティフィシャルフラワーをディスプレイ
した際に、ビル側が設置している柑橘系アロマ噴霧器の香りと相まって、多くの方々が
花に顔を近づて香りを嗅ぐ行動が見られて驚いたと伺いました。
青色の癒し効果だけではなく、高品質で洗練されたアーティフィシャルフラワーが
自然な香りを連想させるリアルさを生み、多くの人の感覚を引き付けたのかもしれません。
1.心を落ち着ける効果
青色はリラックス効果があり、心を落ち着ける働きがある
2.集中力を高める効果
知性や冷静さを象徴する色であり、集中力を高める効果があるので、オフィスや学習
スペースで使用されることが多い
3.清潔感・爽快感を与える
水や空気を連想させるため、清潔で爽やかなイメージを与える
4.信頼感・誠実さを表現
信頼や安定・誠実さを表す色として、ビジネスやブランドロゴに多様されています。

ローズクォーツ(やわらかさ・優しい温もり・柔らかな華やぎ・
穏やかな安心感、空間にふんわりとした品の良さを添えるイメージ)
【ピンクの心理的効果】
1.リラックス効果
心を穏やかにし、ストレスを和らげる
2.愛情や思いやりの象徴
母性や優しさを連想させ、人間関係を円滑にする
3.攻撃性を抑える
刑務所の壁やスポーツのロッカールームに使われることもある
4.若々しさや可愛らしさの印象
美容やファッションの分野でもよく使われる
ルビー(生命力・深い情熱・高貴さ・温かな強さ、
空間に力のある華やぎを添えるイメージ)
【赤の心理的効果】
情熱やエネルギー、行動力を高める色
1.興奮・活力を与える
心拍数や血流を促し、エネルギッシュな気持ちにさせる
2.注意を引く
警告や強調のサインに使われることが多い
3.自信や情熱を象徴
強さやリーダーシップを印象付ける

パール(清らかさ・柔らかな光・上品な気品・静かな透明感、
空間に穏やかな白の余韻を添えるイメージ)
【白とグリーンの色彩効果について】
白とグリーンはどちらも自然や調和を感じさせる色ですが、それぞれ異なる
心理的な影響を与えます。
【白の心理的効果】
白は純粋さ・清潔感・解放感を象徴する色
1.空間を広く見せる
光を反射し、明るく開放的な印象を与える
2.リセット・新たな始まりの象徴
新鮮さや新しいスタートを感じさせる
3・清潔感や衛生的な印象
医療機関やホテルでよく使われる
エメラルド(深い静けさ・洗練された気品・自然の生命力・落ち着きと安らぎ、
空間に凛とした深緑の余韻を添えるイメージ)
【グリーンの心理的効果】
癒し・安定感・調和を象徴する色で、自然を感じさせるため、
リラックス効果が高い
1.ストレスを軽減する
森林浴と同じように、心を落ち着かせる効果がある
2.目に優しい
視認性が高く、長時間見ていても疲れにくい
3.安心感・調和の象徴
人と人との調和を促す色でもある
4.成長や再生のイメージ
植物の色から、生命力や成長を感じさせる
5.集中力を高める
適度な緑は作業効率を上げる効果がある
活用シーン→オフィス・学校・カフェ、病院の待合室、リラクゼーション空間
これまでご紹介してきました色彩効果を活かし、フラワーディスプレイで理想の空間を
演出しませんか?
色の持つ力を最大限に引き出し、お客様のイメージに合わせたアレンジをご提案いたします。
店舗やオフィス、エントランス装花など、ご要望に寄り添いながら、空間にふさわしい
彩をご提供いたします。
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